ちょっと分からなかった用語 3 [データベース試験]

「今回の分からなかった単語」

• 2 相ロック（ 2 Phase Lock ）
  
• トランザクションの並列処理時に発生する問題
  （ファントムリード、ダーティリードなど）
  
• 一貫性水準のレベル
  
• 分散データベースの結合

2 相ロック（ 2 Phase Lock ）：
トランザクションを直列実行させるためのロック方法。

トランザクションの最初（データを使用する前）に、そのトランザクション内で使用するデータ全てに、一斉ロックを掛け（第 1 相）
データ操作終了後に、いっせいにロックを解除する（第 2 相）
その後は二度とロックを掛けない。

デッドロックが起きにくいが、完全には防げない。


トランザクションの並列処理時に発生する問題：

• 幻（ ファントムリード [Phantom Read] ）
  トランザクション A が、Where 句などで絞り込んだ行をテーブルから抽出した直後に、別のトランザクションが、そのテーブルに Where 句で抽出される条件のデータを挿入してしまい、もう一度同じ条件で、トランザクション A がテーブルの読み込みを行うと、最初には無かったレコードも返ってきてしまう問題。
  （おばけ（ Phantom ）が、生まれるという例えから）
  
  
  
• 汚い読み込み（ ダーティリード [Dirty Read] ）
  トランザクション A が、テーブルの、あるレコードを更新したとする。
  その直後に、別のトランザクション B がそのレコードを読み込んだのだが、トランザクション A は、その更新結果を途中でやめたくなって、ロールバックしてしまい、最初に更新したレコードの値が元に戻ってしまう。
  その結果、ロールバック前にレコードを読み込んだトランザクション B が得た値は、全くデタラメな値となってしまう問題。
  
  
  
• 失われた更新（ Lost Update ）
  最初に、トランザクション A がレコードを読み込んだとして、値の更新処理をする。
  この時点で A はまだコミットしていないのだが、すぐさまトランザクション B がコミット前のデータを読み込んでしまい、また別の値で更新してしまう。
  その結果、最初にコミットした方の値が、その後にコミットした値に書き換えられてしまう問題。
  
  
  
• 繰り返し不可能な読み込み（ un-Repeatable Read ）
  あるトランザクション A が読み込んだ列の値を、別のトランザクションが更新してコミットしてしまう事によって、もう一度トランザクション A が同じ条件でテーブルからデータを抽出した場合に、値が変更されたデータを読み出す事が出来なくなってしまう可能性が出てくる問題。
  
  

ここも参照したい。


一貫性水準のレベル：
一貫性の水準とは、トランザクションの直列可能性を守る度合いの事である。

• レベル 0（ Read unCommitted ）
  更新するデータにのみ占有ロックを掛け、更新後すぐに開放
  （トランザクションはまだ続く）
  
  
• レベル 1（ Read Committed ）
  占有ロックを掛けるのは、レベル 0 と同じだが、こちらはトランザクション実行中ずっと掛けている。
  
  
• レベル 2（ Repeatable Read ）
  レベル 1 の内容 + 他のトランザクションが開放していないデータを読み込まない。
  
  
• レベル 3（ Serializable ）
  レベル 2 の内容 + たとえトランザクション中、更新せず読み込みしかしないデータでも、テーブルごと占有ロックを掛ける。
  

分散データベースの結合：

• 入れ子ループ法
  テーブルから1行取り出して送信し、結合対象テーブルの全ての行と結合していく方法。
  インデックスがかかっていない場合、結合処理の回数は
  サイト A のテーブルのレコード数 × サイト B のテーブルのレコード数
  
  
• セミイジョイン法
  
  1. まず、片方のテーブルから結合キーとなる列だけを、相手サイトに送信する。
     
  2. そして、列を受信したサイトのテーブルから、受信した列をキーとして合致する行のみを取り出し、相手サイトに返信する。
     
  3. 受け取った返信データを元に、結合処理をする。
  
  この結合法は、通信料の削減を目的として考案された。
  
  
• ソートマージ法（マージ結合法）
  両サイトにあるテーブルのデータを、結合キーをソートキーとしてソーティングし、ソート済みのテーブルを、結合処理を行うサイトへ送信して、併合処理をしながら結合する方法